アルストツカに栄光あれ! 事務ゲーム【 Papers, Please 】

入国検査官になって働くという超個性的なゲーム【 Papers,Please 】。少ない給料、増える仕事、ウンコ以下の上司など、リアリティ溢れるゲームの内容をご紹介します。

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●発売日:2013年8月9日

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●開発及び発売元:3909
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ストーリー

舞台は1982年の架空の共産主義国家アルストツカ。 あなたは国家徴用システムによって、入国検査官として働くことになりました。

緊迫する国家情勢の中、あなたは入国者、国家機関、謎の組織のすべてから無理難題を押し付けられることになります。果たして家族全員を養う事ができるのでしょうか。

Papers,Please のルール

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あなたの仕事は入国審査です。入国者が提出する書類に目を通し、入国基準を満たしているかどうか判断し、良ければ許可のスタンプを、ダメなら拒否のスタンプを押して処理しましょう。

あなたの仕事は常にチェックされています。不備がある入国者を通したり、ちゃんとした入国者を拒否したりすると、上からペナルティを食らいます。

入国書類

全ての入国者は正式な書類を出さなければなりません。そして、あなたはその書類を審査するのですから、書類のチェック項目によく目を通しておきましょう。

しかし、この国の書類はコロコロ変わります。そして、悪いことにどんどん種類が増えていきます。更に最悪な事に、仕事が増えるのに給料は上がりません。

この仕事の給料は、捌いた人数で決まる完全歩合制なので、時間を掛けすぎると悲惨な結果になります。

不法入国者

全ての入国者が善良な人とは限りません。中には偽造パスポートを使ってすり抜けようとする者や、武器を密輸しようとする危険な者も存在します。

さらに彼らの手口は巧妙化していき、給料は上がらないので時間が掛かるだけで、捌く人数は減り、ギリギリの生活を強いられるようになります。

一人ひとりを厳重にチェックし、横暴な者は速攻で牢屋に叩き込むなどして、アルストツカに不法入国者を入れないようにしましょう。

収支報告

一日の仕事が終わると収支報告です。正確に素早く仕事をするほどお給料は増えます。

しかし、楽に仕事をさせてくれない妙なリアルさがあるのもこのゲーム。 自分の収入だけでは出費が賄えず、家族の健康状態が悪くなっていきます。

究極の選択ですが、誰を生き残らせるか選ぶことも必要です。

上司

このゲームには上司が登場しますが、威張るだけで何もせず、はっきり言ってウンコ以下の存在です。

それなのにちょっと気に障ることをすれば、即刻でゲームオーバーになってしまいます。 ゲームをプレイすれば、絶対顔面に拒否スタンプを押したくなる人物です。

魅力的な登場人物達

papers,please 02 <登場人物の中でも、強烈な個性が光るジョージ。>

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このゲームの魅力の一つが個性豊かな登場人物達です。彼らはあなたを困らせたり、協力したり、助けを求めてきたりします。

ここでは、その一部を紹介します。

■ディミトリー

上司。ミスした回数をカウントしてる嫌な奴。

一応実績に応じて賞状をくれるが、特典は何も無く紙切れ同然である。その上視察の度に賞状をかけておかないと容赦なくクビを切りに来る。

てめえの顔に拒否スタンプ押したろか?

■ディミトリーの知人

コレチアからやってくる女性の外交官で、上司のディミトリーとは古い間柄である。

立派な肩書きとは裏腹に書類に不備があり、プレイヤーの前ではアホなおばさんに成り下がる。

しかも彼女を通さないとバッドエンドが確定してしまうので、違反を承認する羽目になる。 更にディミトリーはこれもミスとしてカウントする。・・・どうしようもないクソったれだな。

■カレンスク

序盤で配属される警備兵。経験豊かで度胸もあり、爆弾程度では動じない。

彼の手引きにより、違法な入国者の拘束に手当てが出るようになり、収入が増える。が、実は4人以上の拘束で手当ては頭打ちになり、10クレジットより多くもらうことはできない。

年齢相応にしたたかである。

■ジョージ   

オブリスタンからやってくる。いつも明るくノリが軽い男性。

序盤は偽造にもなってない、しょうも無い書類を出してプレイヤーに門前払いされるが、密輸の天性があるのか、徐々に頭角を現し国際指名手配されていたりと侮れない。

作品中では一番の出世頭である。最初から最後まで好意的に接してくれる優しい(拘束手当て)人。

■EZICの接触者 

プレイヤーに何度も接触し、反政府勢力EZICを暗躍させようと試みてくる謎の人物。

仮面をかぶった異様な風貌で、プレイヤーが知らなかった実弾入りのライフルの鍵を渡したりと色々怖い。

ちなみにその風貌で人目の多い国境検問所に何度も来ることが最大の謎だったりする。 

マルチエンディング

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このゲームはマルチエンディングを採用しています。

かなりの数のエンディングがありますが、ハッピーエンドと呼べるものは3種類ぐらいだったと思います。
最初の内は難しいかもしれませんが、まずは終盤まで家族全員を生き残らせましょう。

また、ゲームでは一日の記録が残るようになっています。後で分岐条件が分かったときに、好きな日に戻って路線を修正することができます。

ゲームのコツ

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仕事は慣れてくると楽になるのですが、ストーリーが進むごとに入国審査の手順が複雑化し、さまざまなイベントも絡んでくるため集中しづらいです。

そこで、うまく乗り切るためのコツを書いていこうと思います。

収支報告でやること

収支報告では、家族に対して食費と暖房費を削ることができます。これは積極的にやっていきましょう。

食費と暖房費を削れば次の日には確実に病気になるのですが、その日には食費と暖房費を出してあげましょう。すると次の日にはしっかりと回復します。

節約する日としない日を交互に繰り返すことで、家族を長く生存させつつ貯金を増やしていくことが可能です。

つまりアルストツカの民は強いのです。少しの飢えや寒さなどへっちゃらなのです。

手帳は常に机の上においておく

手帳は矛盾を指摘する度に開いて使うので、いちいちもとの場所(初期位置)に置いておくのは効率的ではありません。

常に目次のページを開いて、違反書類の分類を素早く見られるようにして、右側の机の上に置いておきましょう。

長い名前への対処

アルストツカの書類のつくりは悪魔の所業です。

ほぼ全ての入国者が提示する、「パスポート」と「入国許可証」の名前は、パスポートが小文字表記なのにに対し、入国許可証は全部大文字です。

入国者はけっこう長い名前の人が多く、「統一しとけよ!」と叫びたくなります。

さらに、偽造パスポートは名前が一文字違いのパターンがあるなど、あなたの仕事を徹底的に邪魔しようとしてきます。

そんなときは「審査モード」を使いましょう。これなら、モード中に書類の名前を重ねるだけで間違いがあるかどうか分かりますし、正解率は100%です。

おわりに

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入国審査というきわめて珍しいテーマにフォーカスを当てたゲームです。価格も非常に安く、コスパは抜群のゲームでしょう。

新しい体験をしようと思うなら、ぜひ購入して遊んでみてください!

人気が高いこのゲーム、パロディ動画や実写で再現したものがYOUTUBEにアップされています。それだけ深みがあり、愛されているということですね。

それでは、このブログを訪れた人々に、栄光あれ!

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