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アメリカ軍が使用する約35,000台の大型戦術トラックを更新する新たな戦術共通トラック「CTT」について、マック・ディフェンス社はBAE Systems と連携し、電動駆動システムを導入すると発表しました。
CTTプログラムの要求の一つとして、膨大な数のトラックの燃料消費を極力抑えるために、非常に厳しい低燃費性能が求められいます。
この低燃費性能を実現するため、この分野で高い技術力を持った企業として BAE Systems が選ばれた模様です。
BAE Systems の第三世代電動駆動機構と電源管理システムを導入することにより、アイドリングストップを含めた低燃費性能だけでなく、電力の外部運用など車両の性能が向上し、トラックの運用効率を改善できるとしています。
BAE Systems は電動駆動技術について、世界中で16,000を超える電動推進・駆動システムを稼働させています。
同社はマックの親会社であるボルボグループに対して電動駆動技術を提供した実績もあるため、子会社であるマック・ディフェンスへの電動駆動システムの提供に繋がったと思われます。
今回のCTTプログラムで必要な要件は、高度な安全技術、不整地での確実な走行性能、高度なサイバーセキュリティ、オープン・システム・アーキテクチャ、低燃費性能、車両バリエーションの共通性を備えた車両です。
さらに、車両は高い拡張性を持った最新の商用ベースのプラットフォームを使用しなければなりません。
マック・ディフェンスは2023年2月にプロトタイプ製造とテストを行う契約を獲得しています。
今後は2024年1月までに3台の試作車両を納入し、2025年まで性能、耐久性、効率を評価するための無数のテストが実施される予定となっています。
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