©2022 MightyFly
2023年11月、サンフランシスコの航空機メーカー MightyFly (マイティフライ)社が、アメリカ軍の研究機関から自律型貨物積み下ろしシステムに関する開発予算を獲得しました。
アメリカ空軍には民間の企業と連携し、空軍向けの低コストで今までにない技術の開発を行う「AFWERX」と呼ばれる機関があり、その機関からSBIR(中小企業イノベーション研究)のフェーズⅡプログラム契約に選定された模様です。
現在 AFWERX はアメリカ空軍研究所と連携し、SBIR(中小企業イノベーション研究)とSTTR(中小企業技術移転)の合理化を進めています。
これら合理化により先端技術を持つ中小企業の経済活動と研究体制を促進し、新たな技術開拓と社会への浸透を加速します。
そして契約におけるプロセスの改善を継続して行うことで、中小企業の負担を減らし、従来の官僚的システムで問題となる無駄な資金と時間の浪費を抑えることが狙われています。
マイティフライ社が開発中のeVTOLはMFシリーズと呼ばれており、600マイル(960km)の航続距離を持ち、150マイル(240km/h)の速度で飛行し、100ポンド(45kg)から500ポンド(225kg)の積載量を発揮する計画です。
現在普及しているドローンよりも積載量にすぐれたMFシリーズにより、サプライチェーン、製造、ヘルスケア、製薬、小売、自動車、石油・ガス産業、国立・州立公園、人道・災害救援団体、国防・非国防政府機関などあらゆる分野の空の運送を担当し、従来の運送方式よりもコストが低い運送を実現できるとしています。
MFシリーズは比較的短距離で中荷重を運送する能力が高く、開発資金を提供する価値があると投資家から評価を受けています。
マイティフライ社は2024年に100ポンドの積載量を持つ機体のデモンストレーションを行い、2025年にかけて概念実証機の製造を行う予定であるとアナウンスしています。
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