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HEMTTやL-ATVの製造で知られるオシュコシュ社が、次世代の戦闘車両開発計画の1つであるRCV(ロボット戦闘車両)プログラムに向け、子会社であるオシュコシュ・ディフェンス社など数社による開発チームを結成してプロトタイプの作成を行いました。
現在RCVプログラムはフェーズ1の状況で、実験的な段階から実用段階へと推移する期間とされています。
開発チームは自社系列企業が先に開発した、EMAVと呼ばれるロボット車両をベースにしてプロトタイプを作成しました。EMAVは6,000ポンドの積載量とハイブリッド駆動システムを持っており、重装備と静粛性を両立させられる能力があります。
現在までに製造されたロボット車両のテストプログラムを含んだ10年間の技術の蓄積により、オシュコシュの開発チームのプロトタイプはRCVプログラムのフェーズ1を満足させる性能を持つとの軍の評価を受けました。
周囲の状況認識、十分な火力、戦術オプションの向上による多用途任務への対応を目的に、開発チームは装備の異なる2つのRCVを公開しています。
1台目のRCVは、M2重機関銃を持つ遠隔砲塔と Hoverfly Tethered Unmanned Aerial System が搭載されています。
2台目のRCVは、30mm機関砲を持つ遠隔砲塔とスイッチブレードドローン、 スモークディスチャージャーが搭載され、より重装備で交戦距離が長い装備になっています。
装備の異なるRCVを用意したのは、オシュコシュのRCVはモジュール式構造による拡張性を持ち、あらゆるペイロードと高度な兵器システムへの対応力を持つことをアピールする狙いがあると考えられます。
オシュコシュ社は2024年8月に、より改良が施されたRCVを軍に納入するとしています。またアメリカ陸軍は、2024年度にフェーズ2であるフルシステムの開発企業を絞り込むと発表しています。
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