!本記事はグロテスクな映像が登場します。ご注意ください。!
ALIEN 4 Revealing
The Clones ALIEN RESURRECTION BTS
©2014 studioADI
エイリアン4とは
エイリアン3で溶鉱炉に飛び込み消滅したエレン・リプリー。
しかし愚かな人間たちは、残されていたエイリアンの遺伝子と混ざった血液からクローンを創り出し、再びエイリアンを復活させようと考えました。
その8番目のクローンであるエレン・リプリーが活躍するのがエイリアン4(Resurrection)です。
今作は人体実験や、エイリアンの幼生を無理やり植えつける描写など、非人道的で醜い面が強調された作品となっています。
さて、この作品には一度見たら忘れられないインパクトを持った存在が登場します。それは、失敗作のリプリーのクローンです。主人公は8号なので、1号から7号までの恐ろしい造形のリプリーが登場するのです。
リプリーのクローンたち
リプリー・1号
サイズはとても小さく、胎児のような形状をしています。成長途中で無理やり出てきてしまったかのように、ありとあらゆる器官が未成熟で欠落しています。
頭部はエイリアンの形状をしており、目の部分のふくらみはあるものの、目自体はありません。左腕もあらぬ方向に形成されてしまっています。
リプリー・2号
視線の定まらない目により、クローンの中で最も強い眼力を誇ります。
1号と同様に小さく、胎児のような形状をしており頭でっかちです。
耳はあるものの、鼻は無く、口も歪な形状になっており、実際に研究標本として医学研究所におかれていそうな雰囲気です。
リプリー・3号
下半身がエイリアンの遺伝子と強く交わってしまい、不完全な足とエイリアンの尻尾が発現しています。
頭部もエイリアンの形状に近く、鼻が無くなってしまっています。
リプリー・4号
最も女性らしい特徴を持ったクローンです。
体の形状に異常はなく、髪の毛もしっかりと生えておりいい感じなのですが、口の部分のエイリアンの遺伝子が頑張ってしまったせいで顎の形成が不完全になり、エイリアンの歯が発現してしまっています。
体は完全に成長した状態ですが、手足を曲げて小さく丸まった姿になっています。
メイキング途中の映像では着色も終わった完成間近のものが登場しますが、これが個人的には一番怖いです。あと右手に投票用紙みたいなものを持たされていましたね(私は投票したよ!あなたは?)。
リプリー・5号
最もエイリアンの特徴が前に出てしまったクローンです。
頭部に人の特徴はなく、縦長で目の無い口だけの顔になってしまいました。
背中もパイプのような突起物が突き出ていたり、スリット上の器官が形成されていたりとエイリアンの特徴が強く出ています。
クローンの中で最も大きいですが、苦しそうに両手で自分の体を強く押さえつけたような姿になっています。
リプリー・6号
その虚ろで悲壮な顔は、一度見たら忘れられないことでしょう。
頭部と指にエイリアンの遺伝子が混ざっています。
顔は耳がなく、後頭部がエイリアンの形になっており、髪の毛も中途半端に生えています。表情は苦しそうで、視線が定まらない顔をしています。
リプリー・7号
顔はリプリーそのものですが、左手を除いて全身がエイリアンの遺伝子によって歪な形になってしまいました。体にはチューブがつながれており、体はわずかに動かせる程度にしか自由が利きません。
胸には手術跡(しかも縫われて無い!)のようなものがあり、ここからエイリアンのサンプルのようなものを取り出したようです。
様子を見に来たリプリー8号の哀切(あいせつ)な表情を見て「お願い、殺して・・・。」と懇願し、火炎放射器で焼かれて絶命しました。
その直後、この実験に加担したとされる研究員のおっさんはぶん殴られます。
撮影の際は体をアニマトロニクスによって動かして、顔の部分はシガニー・ウィーバーが演じています。
クローンの製作の裏側
ALIEN 4 Creating Ripley Clones
1-6 ALIEN RESURRECTION BTS
©2014 studioADI
これらの造形を手がけたのは、カリフォルニア州に拠点を置く Amalgamated Dynamics と呼ばれる会社です。
この会社は映画の特殊効果の第一人者であった、スタン・ウィンストン氏の弟子たちが立ち上げた会社で、90年代から様々なSF映画に特殊効果を提供しています。
動画では、粘土を荒削りしてから仕上げまでを丹念に製作しており、職人集団の雰囲気が漂っていましたね。
私は一度夢に出てきてしまったことがあります。皆さんは夢に出ないことを祈りましょう。それでは。
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