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概要
アメリカ合衆国陸軍協会の展示会において、ギリシャのベンチャー企業 S.A.S テクノロジー社が開発したロケットランチャーを搭載したドローン SARISA SRS-1 が発表されました。
SARISA SRS-1 は4基の二重プロペラを装備し、ペイロード重量35kgを含んだ最大離陸重量60kgの大型ドローンで、様々な装備に換装することで友軍兵士を支援するよう設計されています。
SRS-1Aは、攻撃型のバリエーションとしてハイドラ70ロケットの単発ランチャーもしくは2連ランチャーを装備することができます。
ハイドラ70 ロケットランチャーは、AH-64 アパッチや AH-1 コブラなどの攻撃ヘリコプターに搭載される一般的なロケットランチャーです。
ハイドラ70の代わりにRPG-26ロケットの4連ランチャーを装備した SRS-1R と呼ばれるバージョンや、前線で補給任務を行う SRS-1C も公開されています。
S.A.Sテクノロジーの広報担当者は、ドローン胴体に装備されたロケットランチャーの反動を抑制するシステムにより、2023年夏に発射試験に成功した。数キロメートルの彼方から痛烈な攻撃が可能なドローンの存在は、対抗勢力にとって侮れない存在になるだろうと述べています。
このドローンは強力な攻撃手段を持ちながらもヘリコプターより小型で安く、小型の軍用車両であっても現場に運び込むことができるというメリットを持っています。
SRS-1 は現在試験段階ですが、ギリシャ軍およびウクライナ軍が関心を持っており、必要であるならば即時生産が可能になる予定です。
攻撃ヘリコプターの武装を持ったドローンはいまだ開発されていなかったため、今後の兵器開発に大きな影響を与える可能性のあるドローンといえるでしょう。
スペック
全幅 : 218cm
全長 : 165cm
全高 : 45cm
フル装備での飛行時間 : 20分
武装 : ハイドラ70 単装・連装ロケットランチャー( SRS-1A )、RPG-26 4連装ロケットランチャー( SRS-1R )、タンクラックやそのほかの武装プラットフォーム
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