タイトル画像提供: PIXABAY
映画 には主人公が必要不可欠ですが、その主人公と同じくらい欠かせないのが” カッコイイ悪役 “です。今回は、強く、魅力のある敵が登場する映画を6つ紹介したいと思います。
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悪魔を哀れむ歌(Fallen)
1998年アメリカ 主演:デンゼル・ワシントン
物語は現代アメリカ。不可解な手口で住人が殺されてしまう事件が多発するようになり、
その事件の捜査をデンゼル・ワシントンが演じるジョン・ホッブス刑事が担当することになります。
ホッブスはその手口を見て、以前刑に処され、この世を去ったはずのある男のことを思い出します。
そして、まるで何者かがホッブスを監視し、弄ぶような事件が起こり始めるのです。
全ての元凶は、存在しないはずの悪魔でした。
この敵の最も恐ろしいところは、人間の武器というものが全く通用しないことです。
というよりも、こちらからの物理的な影響は一切受けません。そして、悪魔の姿は見えません。
アザゼルは、刑事に分かるようにわざと事件の証拠を残しつつ、徐々に刑事を追い詰めていきます。
真っ向から向かってくるのでは無く、猫がねずみを弱らせるように、
面白半分に、ユーモアを交えてゆっくりと迫ってくる様子は必見です。
ルパン(Arsene Lupin)
2004年フランス、イタリア、スペイン、イギリス 主演:ロマン・デュリス
魅力的な紳士のように振舞いつつ、上流階級の人々から天才的な手法で宝石を盗む怪盗がおりました。
彼の名はアルセーヌ・ルパン。この物語の主人公です。
やがてルパンは生まれ故郷に戻り、ある屋敷で働くことになります。
その屋敷の主人が何か大きな事件に関わっていると感じたルパンは、主人を尾行することにします。
そして、秘密組織の会合を目撃したことで、思いもよらぬ事件に巻き込まれていくのです。
この映画、濃い悪役が二人も出てきます。
一人目はカリオストロ伯爵夫人です。この人は秘密組織の会合で最初に目にする人物です。
彼女はその魅力で数々の男を虜にし、思うがままに操る悪女で、その出生については非常に謎が多い人物です。
魅力だけでなく、残忍さも兼ね備えており、邪魔する者には容赦しません。
ルパンにもその毒を以って操ろうとしますが・・・。
二人目はボーマニャンです。
この人も秘密組織の会合で最初に目にする人物です。
頭の回転や身のこなし、狡猾さなど、高い能力を持っており、相当な修羅をくぐってきたことを感じさせます。
ルパンにも積極的に接触し、アドバイスや情報提供をするなど協力的に振舞いますが・・・。
この映画は、あのモンキーパンチのおサルパンとは別モノです。
なので、アニメのイメージは持たないことをおすすめします。
アイアンマン2 (Iron Man 2)
2010年アメリカ 主演:ロバート・ダウニー・Jr
アメコミが原作の人気シリーズ二作目です。
前作で、自分がアイアンマンであることを明かしたトニー・スタークでしたが、
優れた兵器であるアイアンスーツの活躍を目にした各国では、第二のアイアンスーツを開発する動きが加速していました。
しかし、どれも欠陥品ばかりで、トニーは自分以外にはアイアンスーツを開発することはできないと確信します。
ですがある日、トニーにしか作り出せないはずのアイアンスーツとリアクターを装備した天才が、トニーの前に現れるのでした。
大富豪であるトニー・スタークとは対照的に、ロシアの貧困家庭で生まれ育ったイヴァン・ヴァンコは、
見た目がぼろぼろで、病気がちな父親と二人暮らしをしていました。
そんな中、アイアンマンの活躍はロシアでも報じられるようになります。
そして父親は、「本当はお前が成るべきはずなのに、知識しか与えられなかった私を許してくれ。」と言いながら息絶えてしまいます。
父が去り、一人きりになってしまった彼が取った行動は、膨大なエネルギーを生み出すアークリアクターを自作することでした。
実は、ヴァンコ家とスターク家にはつながりがありました。
彼の父親はトニーの父親の同僚であり、会社でアークリアクターの設計も担当していました。
父が残した昔の大型リアクターの設計図を見つけ、イヴァンは淡々と作業をこなしていきます。
そして製作は見事に成功し、光り輝く小さなアークリアクターを見て彼が微笑むところで画面は暗転し、トニーの登場シーンに続きます。
驚くべきことは、小さな工房のような設備でアークリアクター作り上げたことでした。
一作目でトニーが置かれた状況と同じです。
これでトニーと並ぶ能力を持っている、つまり実力が拮抗しているキャラクターということが分かります。
演じたミッキー・ロークは生き生きとしており、トニーと対決する悪役として申し分の無い演技をしています。
シャーロック・ホームズ シャドウゲーム(Sherlock Holmes: A Game of Shadows)
2009年アメリカ 主演:ロバート・ダウニー・Jr
舞台は19世紀末のイギリス。要人を狙った爆発事件が多発しており、ヨーロッパは緊迫した状況になりつつありました。
情報を擦り合わせた結果、シャーロック・ホームズが見当をつけたのはジェームズ・モリアーティという数学教授でした。
教授は本を出したり、国家首相とパイプを持つほどの名士でした。
ホームズが大学に向かい教授を問いただすと、彼は驚くほどあっさりと悪事を認めます。
そして、邪魔をするならホームズとワトソンを滅ぼすと警告してきます。
当然ホームズは拒否し、「あなたは必ず敗北する。」と教授に戦意のこもった言葉を返し、大学を後にするのでした。
場所は変わって列車の中、妻と式を挙げたばかりのワトソンは、新婚旅行の真最中でした。
列車で妻と優雅なひと時を過ごせる・・・はずもなく、いきなり乗務員から襲われてしまいます。
撃退したワトソンでしたが、今度は軍服の男たちから銃撃されてしまいます。
不利な状況で撃ち合っていると、突然女性が乱入してきます。
女にしてはごついな。というか女か?いや違う!女装したホームズだ!
とワトソンが理解する暇もなく、女装ホームズは流れるように兵士を倒すと、
「私だ!」とワトソンに詰め寄るのでした。
女装したホームズと、新婚旅行をブチ壊されるという二重のショックを受けたワトソンは、
訳が分からないないまま教授の放った魔の手に応戦するのでした。
有名大学の数学教授で地位も名誉もあり、ホームズと互角の頭脳を持つ名士です。
しかし、彼は恐るべき裏の顔を持ち、ホームズに犯罪界のナポレオンであると言わしめています。
不利な証拠は一切残さない上に、各国の上層部に顔が利き、司法に頼ることは不可能という強敵です。
彼はシューベルト作曲の「鱒」がお気に入りで、よく音楽を掛けていました。
ホームズを監禁し、拷問しながら「鱒」を聴いて踊り狂う姿は、まさに狂人という言葉が相応しいものでした。
モリアーティ教授を演じたジャレッド・ハリスは、バイオハザードアポカリプスで車椅子に乗っている科学者を演じています。
また、彼の父親はハリーポッターで初代校長を演じています。俳優一家のようですね。
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ダークナイト(The Dark Knight)
2008年アメリカ 主演:クリスチャン・ベール
あのバットマンシリーズで、非常に高い評価をされた「ダークナイト」です。
舞台は架空の市であるゴッサムシティーです。
市は昔から大きな犯罪組織を抱え続けていましたが、バットマンと市警のゴードン、
そして本作から登場する地方検事であるハービー・デントによって、
犯罪組織は大きく力を削がれつつありました。
特にハービー・デントの活躍は頼もしいもので、バットマンも彼の能力を認め、
ゴッサムシティーに相応しいものは、バットマンではなく、彼であると思うようになります。
しかし、そんな彼らをあざ笑うかのように、ピエロの化粧をした男が、
残忍な手口で市民を脅かすようになります。
今までとは明らかに異質な敵が現れたことで、バットマン、デント、ゴードンは
全力でジョーカーを止めるために奔走します。
本記事の中では最強の悪役だと思います。
この人は、何から何まで計算しているんです。
警察や犯罪組織がどんな行動をとるかや、バットマンがどんなことをするのか、全部予想します。
とても頭が回る人です。
それから、とにかく狂ってるんです。
彼は悪党なんですが、普通の悪党とは考えることもやることも違う。
彼への敵意や暴力は一切通用せず、全て利用されてしまいます。
それに、手を変え品を変えて罠を仕掛けます。ジョーカーといえば常にメイク。
ということなんですが、ある場面ではそんな常識も破っていきなり襲うんですね。
そして、ジョーカーの一番怖いところが、悪のカリスマを持っていることです。
凶悪で狂っているのですが、独特な哲学を持っていて、言われてみればそうかもしれないと思うような語りをするんです。
そうやって人の心に付け入り、悪の根を植えつけることが実に上手い。
つまり、ありとあらゆる人物をいきなり敵に仕立て上げてしまうんですね。
とにかく、ダークナイトの評価される理由といえば、このヒースレジャー演じるジョーカーのキャラが立ちまくっていたからです。
残念ながらジョーカーを演じたヒース・レジャーは本作公開前に他界してしまいます。
原因には諸説ありますが、睡眠薬の服用が原因とされています。
彼の演技は素晴らしく、死後アカデミー賞を受賞するという快挙を成し遂げました。
なんとも惜しい人を亡くしたと思います。
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ダイハード3( Die Hard: With a Vengence)
1995年アメリカ 主演:ブルース・ウィリス
頭脳系肉体派であるジョン・マクレーン刑事が事件を解決する、ダイハードシリーズの三作目です。
通行人で賑わう通りで、突然建物が爆発し、現場は騒然となります。
その後ニューヨーク市警にサイモンと名乗る犯人から電話が掛かってきます。
そして、次の要求を呑まなければまた爆発を起こすと言います。
その要求は、「ジョン・マクレーン警部補に黒人街の真ん中で、彼らを軽蔑するような看板を掲げさせろ。」というものでした。
マクレーンはそれがどのような結果になるか瞬時に理解しましたが、ほかに方法も無いため渋々受け入れました。
街に着いたマクレーンは、ワル達にすぐに見つかってしまいます。
マクレーンは当然ひどい目にあいますが、寸前のところで様子を見ていた黒人のゼウスが助けに入り、そのまま二人で警察署に逃げ帰ります。
サイモンはマクレーンが助かったことに気を悪くし、助けたゼウスも一緒になってゲームに参加しろと言ってきます。
サイモンは王様ゲームのような子供の遊びである「サイモンは言った(Simon Says)」に則り、謎掛けを投げかけます。
朝から頭痛に苦しみ、訳のわからない問題にイライラが頂点に達しつつあったマクレーンですが、
危なっかしくもゼウスと切り抜けていくのでした。
彼は元軍の指揮官であり、さまざまな作戦を遂行した経験がありました。
序盤のFBIへの電話のシーンで、彼が只者ではないことがすぐに分かります。
度胸も据わっており、銃を突きつけられても平然と食事を続け、
「そんな使い方じゃだめだ。」とアドバイスするほどの余裕を見せます。
マクレーンたち警察組織を完全に手玉にとり、翻弄していましたが、
マクレーンの洞察力によって徐々に計画を狂わされていきます。
いやー映画って本当に良いものですねえ。” カッコいい悪役 “が居れば、映画が引き立ちますね。
それではまた次の記事で会いましょう!![the_ad id=”5357″][the_ad id=”4427″]
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