ターミネーターの種類 26種を一挙に紹介!!【前編】

ターミネーターの種類 26種を一挙に紹介!!【前編】

未来から送り込まれた殺人マシンと死闘を繰り広げる伝説的映画「ターミネーター」。続編のターミネーター2できれいに終わったストーリーを認めたくない、スカイネットのような映画界が後継作品を次々に発表しています。

今回は、今までの劇場作品やドラマで登場した真の主役である代表的なターミネーター達を紹介します。

ターミネーター 種類 ヒューマノイドタイプ


TERMINATOR MODELS ©2009 MODELT850

金属骨格ほぼ不死身シュワちゃんという要素が詰まった、ターミネーターといったら誰もが思い浮かべるタイプです。非常に多くの種類が存在し、映画・テレビドラマの中で活躍しています。

T-70

スカイネットの前身であるサイバーダインシステムズが開発したとされるターミネーター。1990年代にはすでに製造されたといわれている。

二足歩行で移動し、頭部には赤く光るセンサーを内臓。逆Y字型の胸部装甲や足の形など、T-800と似通った箇所が多く、T-800をボリュームアップしたような外見。

ガトリングガンで武装し、どんな基準か良く分からないがとにかく80%の命中率を持っていた。後の時代にはプラズマ兵器を扱えるように改良された。

戦争勃発時にはスカイネットにとって貴重な戦力だったため、前線で使われることはなく重要な施設の防衛を行っていた。

T-200

このターミネーターはファンの創作によるものだが、未熟な性能の設定がターミネーター発展の流れとして面白いため紹介。

スカイネットの技術力がまだ未熟な段階の時に製造されたターミネーター。より強力なターミネーターの生産体制が整うまでの時間稼ぎをするのが役割だった。

貧弱な装甲、被弾しやすい大きなセンサーを持った脆弱な頭部など、弱点だらけで抵抗軍の大きな脅威にはならなかった。

非常に細身で非力だが、待ち伏せやコートを着ることによる人間への擬態が可能。

抵抗軍がスカイネットの軍事基地や施設を襲撃して武器を調達したため、旧式の自動小銃や拳銃を装備する個体が多かった。

後に強力なT-600が配備されるようになると、速やかに役目を譲った。

T-400

初めて学習型AIを搭載したターミネーター。ゲーム「 Terminator: Dawn of Fate 」で登場。

駆動系は大幅にパワーアップし、500kgの重量を持ち上げ、コンクリートの壁を突き破るなど人間をはるかに超越している。

頭部は人間の顔のような形ではなく、大きな赤い色をしたセンサーアイを左側に取り付けた独特な頭部形状をしている。

移動速度はもっさりと歩く程度で非常に遅いため、人間の動きに付いていけない。

T-400の登場時にスカイネットは優れた合金をまだ開発していなかったため、実弾攻撃にも弱い。

また特に頑丈に造られているわけでもなく、胴体周りの剥き出しの配線や、遠くからでもはっきりと分かるメインセンサーなどが弱点だった。

しかしシンプルで安価な素材だったことから大量生産に適し、多数のT-400が抵抗軍と戦いを繰り広げた。

T-500

後に開発されるT-600以降のモデルの基礎となったターミネーター。ゲーム「 Terminator: Dawn of Fate 」で登場。

T-400の耐弾性を反省したのか厚いフレームで構成されており、T-400と比べて大型化している。2つの発光するセンサーを備えた頭部は人間に近い形状となり、シルエットはどことなくT-800を連想させる。

パワーと耐久性が向上したが、やはり動きは遅くもっさりと歩くことしかできない。

T-500の戦闘データはスカイネットで解析され、やがてT-800の開発に繋がるに至る。

T-600

映画「ターミネーター4」に登場するターミネーター。劇中ではあらゆる場所に配備されており、4のタイムラインの中では” 大量生産された機械兵士 ”というコンセプトを初めて実現したターミネーターという設定。

T-800と比べると似通ったデザインをしているが随分と大柄で、身長は2mを超えている。

人間掃討用の装備はガトリングガングレネードランチャーと、プラズマ兵器ではないものの火力は申し分ない。腕力の成せるわざなのか、武器は専ら片手で操作している。

上半身だけになっても機能停止しないしつこさを持ち、パワーでジョン・コナーを追い詰めている。ただし骨格の素材は特に硬質というわけではなく、実弾であるアサルトライフルや機関銃で頭部を破壊されている。

劇中では素早く動くことができないため、歩く程度の速さでしか移動できない。

衣服をまとい、ゴム製の皮膚を身に付けることで人間に擬態する。この擬態の目的は人間に気づかれる前に火器の射程内まで接近することである。声も発することができるが、この声はひどく電子的で擬態に向いていない。

T-600の人工知能は荒削りであり、人間が仕掛けた罠で宙吊りになった時、罠を破壊せずに自分の足を破壊して脱出する行動をとるなど、バカな怪力マシンといった性格が強く演出されている。

T-700

映画「ターミネーター4(Salvation)」で初登場するターミネーターで、T-600をダウンサイジングして人間への擬態性能を改良したモデル。

ターミネーター4の時代では新型であり、生産体制に移行したばかりである。劇中も、生産途中の機体が登場するだけに留まっている。

形状はT-800に非常によく似ており印象が薄い。劇中でも「T-800だ!」と間違われてしまい、T-800なのか何なのかよく分からない悲劇のターミネーターとなっている。

T-RIP(マーカス・ターミネーター)

映画「ターミネーター4」に登場する1体限りの試作ターミネーター。金属の骨格を人間のもので覆う今までのものとは逆で、人間の心臓と脳を金属骨格で覆うという方法で造られている。

数百キロもあるT-800を投げ飛ばすなどパワー十分で、金属骨格のおかげで耐久力もあり、ハーベスターに鷲掴みにされ叩きつけられるような大きな衝撃も問題にならない。人間と格闘するとマーカスの戦闘経験も相まって余裕で勝利するが、素手の組み合いではT-800に負けてしまう。

偽装は完璧というよりも人間そのものであり、負傷時まで本人を含めて誰一人ターミネーターであることを疑うものはいなかった。

行動制御チップを後頭部に埋め込まれており、無意識のうちにスカイネットの任務を遂行してしまう。しかしこのチップは完全に意識を奪うものではないため、強引に取り出すこともできる。劇中でマーカスはチップを破壊してスカイネットと決別し、抵抗軍の戦士としての役割を全うした。

T-800


Terminator 2: Judgment Day – The Resistance vs Skynet
(Opening Battle of Movie) 1080p
©2015 Prometheus Of Videos


Kyle Reese vs T-800 Sarah Connor vs T-1000
| Terminator Genisys
©2019 Flashback FM

ヒューマノイドタイプの完成形でありシリーズの顔とも言えるターミネーター。

チタン合金製で装甲車のように頑丈、何度打ちのめされようとも任務を継続するしつこさ、全身を覆う生体組織による発汗機能と体臭による完璧な偽装、超高性能な学習型AIなど人類の脅威。しかし、飽くまで機械であるためプログラムを書き換えて味方にすることもできる。

頭部はほぼ人間の頭骨を模した形状で、眼孔の奥にあるセンサーから覗く赤い光は見るものに恐怖を与える。内部にはスカイネット特製の超高性能マイクロプロセッサを搭載している。このチップは脳のようなものであるため、引き抜かれると即座に機能停止する。

油圧シリンダーにより絶大なパワーを発揮し、様々な状況に対応する。片手でフルオート火器を高精度に命中させる、壁を突き破る、固定して使用する強力な火器を手持ちで使用する、核シェルターのドアを受け止める、邪魔なT-600の胴体を素手で引きちぎるなどの芸当も可能。その上傷の縫合のような繊細で精密な作業も行える。

声帯模写も一つの武器である。劇中では、無線で警察のオペレーターに対して警官の声で応答する(T1)、サラの母親に成りすまして住所を聞き出し、更に「愛している。」と言う(T1)、少年のジョンの代わりにT-1000と電話で受け答えする(T2)、カイルの声を真似てジョンを誘い出す(T4)など、重要な場面で使用している。

T-800は、ターミネーター3を除いた映画作品に登場している。

T-850

T-800の改良型で、マイナーチェンジが施されたモデル。人間の心理学がプログラミングされており、人間の行動を予測する能力が高い。

身体能力はほぼT-800に準じている。もっとも頑丈な胴体内部にはパワーセルを2つ内臓し、さらにその2つを抜き取っても問題なく稼動できるため、補助パワーをふくめ電源が複数存在している模様。プラズマに対する耐性もある程度あり、中型トラックを一撃で破壊する威力を持ったT-Xのプラズマ砲を食らっても、短時間機能停止するだけで深刻な損傷にならない。

学習機能や知識はT-800譲りだがさらに改良され、必要な情報を聞くために嘘をつくなどより狡猾になっている。また人間をなるべく傷つけないように前もってプログラムされている。

T-888

テレビドラマ「サラ・コナー・クロニクル」に登場するT-800の改良型。

T-850のようなレベルでなく、骨格の設計から変更が加えられており全体的に能力が向上している。頭部と胴体が分離してしまっても胴体を遠隔操作する機能が備わっている他、太もも部分には刃を備えている。

スピードは大きく向上し、全力疾走が可能になったため、この点ではT-1000と同格と言える。

本モデルには食物の飲食機能が備わっており、以前のモデルのように人から酒を振舞われたときに困惑しない。また生体細胞も改良され、休眠時に細胞が老化しないほか傷の治癒能力も高い。

ターミネーターでは初めて様々な偽装モデルが用意されており、人間時の外見はシュワターミネーターに代表される大柄な筋肉男に縛られない。また小型骨格を使用した女性型のT-888ユニットも存在する。

T-888は小火器をまったく受け付けないが、電気的なエネルギーには弱く、高電圧を帯びた攻撃を受けると120秒機能を停止してしまう。また対物ライフルなどを頭部に直撃させるとさすがに破壊される。

TOK-715

テレビドラマ「サラ・コナーズ・クロニクル」に登場する小柄なT-800系のユニット。T-888よりも後に開発されており、T-888の情報処理画面では未確認機と表示される。
小柄だが動きが素早く、T-888との格闘戦でもパワーの差を手数で補っている。

AIプログラムは非常に高度であり、人間が持つ興味のような感情を持ち、それに対して喜怒哀楽を持つなど機械らしさはほぼ払拭されている。劇中で自動車の間に挟み込まれ、頭部のチップを取り出されようとした際は、涙を流して必死にやめるよう懇願する域に達している。さらにこのユニットも飲食が可能であり、パワーを出さないように生活すれば、ターミネーターであることはまず分からない。

金属骨格ゆえに弱点はT-888と同じく電気的なエネルギーであり、再起動には120秒を要する。

T-900

ターミネーター3の世界観によるゲーム「Terminator 3: The Redemption」に登場する量産型ターミネーター。T-Xのように、人類に再プログラムされたターミネーターを抹消するために開発されている。

他のモデルと違って内骨格式のボディをしており、動力源がプラズマリアクターに変更されている。そのため全身の関節からリアクターの光が見える。このモデルは仕様に応じた3色のカラーバリエーションと、生体細胞で覆われた潜入型が存在する。

設定によると、カタログスペックではT-800系のモデルよりも性能は上だとされているが、CPUなどのソフトウェアでは生産性を優先したため劣っており、十分に戦闘経験を積んだ他のモデルとの戦闘では不利になりやすいという矛盾を抱えている。

T-1000


All T-1000 cameos in other movies (1991-2015)
©2019 Max Shishkin

前作の金属骨格も衝撃的だったのに、今度は液体金属という得体の知れない恐ろしい敵として登場した。シュワターミネーターも、「あいつは俺より強い。」と認めている。

液体金属の体により、着弾の衝撃を吸収して銃を無効化するなど並外れた耐久力を持っている。さらにバラバラにされても寄り集まり、再び人型に再生する。

T-1000は声だけでなく接触した人間の姿をコピーすることができる。そのため擬態能力ではT-800より優れている。またAIは初期状態でも人間に近く、義理の親からジョンの写真を貰ったときは「かわいいお子さんだ。」などとお世辞を言うなど高性能。ただし、この時点ですでにT-800はこの親に接触しており先を越されてしまっていた。他にもサラからショットガンの連射であと一歩まで追いつめられるものの弾切れとなり、返しに残念だったなと言わんばかりに人差し指を振る動作をするなど人間臭い。

動きは機敏で人間の全力疾走以上の(原付バイクでもなかなか振りきれない)速さで走ることができる。

体を軟体動物のように自在に変えたり、まっ平らにして床に化けたり、腕を刃物のように変形して武器にしたりできるが、複雑な機械部品や化合物などに変化することはできない。

液体金属の身体は見た目は無傷であったが確実にダメージが蓄積しており、最終決戦時には金属に触ると形が崩れたり、塗装をコピーしてしまうなど機能不全になっていた。制服姿もよく見ると、白バイ警官のブーツが混ざってしまっている。

物理形状に縛られないターミネーターというインパクトは大きく、以降の作品でも敵は液体野郎という感じになっている。

●登場作品:ターミネーター2、サラ・コナー・クロニクルズ、ターミネーター・ジェニシス

T-X

映画「ターミネーター3」に登場する液体金属と金属骨格のハイブリッドタイプで、人間側に鹵獲されたT-800を駆逐することを目的に開発されたモデル。またシリーズ初の女性型ターミネーター。シュワターミネーターいわく「破壊は無理。」

このモデルは体を変形させて強力な武器に作り替えることができる。そのためタイムスリップ先がどのような時代であってもプラズマ砲を撃てる。武器は他にも電ノコや火炎放射器など複数組み替えできる。また武器以外にもコンピューターウイルスのようなものを機械に直接送り込み、操作するデバイスも持っている。

スピードも優れており、人間よりも手足を早く動かせるため走って車に追いつけるほどの追跡能力を持っている。

骨格は今までのいかつい形状ではなくどこか丸みを帯びており、液体金属が形成する外見も女性型となっている。関節は極めて複雑に可動し、後ろから組み付かれても相手に向きなおすことができる。そして以外にも不測の事態に備え、自壊して切り離す機能が備わっている。また他のモデルと違い高圧電流の耐性が高く、すぐに復帰する耐性を持っている。

身体は金属骨格の上を液体金属が覆うため耐久力が高い。対戦車ロケットの一撃も有効打とならないため、終盤まで損傷は見られなかった。

偽装は液体金属によりT-1000と同じく完成されている。また女性型ということから男性の油断を誘いやすく、拳銃を調達するため男性警官が犠牲になった。全てにおいてT-800(850)を凌駕しているはずだが、特に人間と多く会話したりする様子は描かれていなかったことから、疑似感情などの機能をオミットした可能性もある。

T-Xの情報処理画面やセンサーの色は、T-800系の赤を拒絶するかのような青。ソフトウェアは遺伝子を分析する機能も持っており、劇中ではジョンの血痕を分析していた。

T-3000

ターミネーター・ジェニシスで登場するターミネーター。人間にナノマシンを送り込み、細胞レベルで再構築する方法で生み出されている。T-3000には金属骨格という概念がなく、人間の皮膚の下にある筋肉組織が外見になっている。

体を粒子状にして様々な形状に変形できるため、T-1000のように体の一部をナイフのような形状にすることができる。パワーはT-800と同等以上であり、初の戦闘時にはT-800を格闘戦で苦戦させている。スピードもT-800を大きく上回り、目にも留まらぬ速さで連撃したり、瞬時に体を変形させてT-800の腕を切り落とすなど一対一では非常に強い。

しかし、磁気に晒されると機能不全になるという大きな弱点があり、MRIによって動けなくなったり、強力な磁石を巻きつけた特製ナックルで仰け反るなど戦い方によっては有利になる。

瞬時に再生するため物理的に破壊するのは不可能といえるほどの耐久力をもち、最終決戦で消滅するまでの間、損傷は見られなかった。

偽装能力は、もともと人間であることやジョンの洗脳した精神をそのまま利用していることもあり完璧。終盤ではスカイネットの研究所を建設するための敏腕アドバイザーとして振る舞い、スタッフたちを陽気に励まして職務を円滑に進めるなど、ターミネーターであることが惜しまれるほどの能力を発揮していた。なお、T-800も極秘に潜入して建設作業員として仕事をしたが、勝手な行動が多すぎたためすぐに解雇されている。

 

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