羅針盤の歴史 ルネサンス時代のテクノロジー

羅針盤の歴史 01

タイトル画像提供: 写真AC
磁気を帯びた針が北を指すことで、方位を知ることができる道具といえば、そう、 羅針盤 (英名:compass)ですよね。

今はGPSなどの高度な機械がありますが、羅針盤も文明に大きな影響を与えた素晴らしいテクノロジーです。

今回は、ルネサンス三大発明のひとつと言われる羅針盤をご紹介していきます。

羅針盤 の起源

羅針盤の原型は、中国で発明されたと言われています。それが発展してヨーロッパに伝わったとされる証拠は見つかっていません。

しかし、13世紀ごろにはヨーロッパでも広く普及するようになりました。

羅針盤は、ヨーロッパで大航海時代の牽引材料のひとつとなり、改良されていったのに対し、遠洋航海を重要視しなかった中国では、ヨーロッパほどの影響を与えることはなかったようです。

遠洋航海への影響

羅針盤が登場した時代には、海上で船の位置を知るための技術には、太陽や北極星など、天体観測から導く方法がすでに存在していました。

しかし、それには致命的な弱点がありました。それは、「天気が悪いと観測できない。」ことです。

何日も航行するのであれば、ほぼ必ず天気の悪い日にあたります。太陽や星を見ることができない日が何日も続くと進路が狂い、

「ヤバいよ!ヤバいよ!ここどこだか分かんねえ!」となってしまいます。そして、だだっ広い海の上で迷子になれば、おしまいです。

そんな時、この羅針盤があれば、天候に左右されずに進行方向が分かるようになり、航路を修正することができます。

羅針盤は陸でも効果を発揮し、広大で平坦な地形や見通しの悪い場所であっても、どこに向かっているのか理解することができました。

こうして未知の場所を探索する探検者たちの命綱となったことは確かなようです。

羅針盤 の現在

羅針盤の歴史 02画像提供: 写真AC

現在でも羅針盤は広く普及しており、我々一般人の手でも容易に購入できる道具です。

船舶や航空機には、より正確で複雑な位置を特定する仕組みがありますが、故障するかもしれない装置に依存してはいけないとして、

古い技術である羅針盤や、それより古い天体観測の手段がいまだにバックアップとして使用されています。

 

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