新型3D複合プリンター「FX10」をマークフォージド社が発表

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2023年11月、マサチューセッツ州の3Dプリンター製造会社 Markforged (マークフォージド)社が、製造会社向けの3D複合プリンター「FX10」を発表しました。

FX10はモジュラー式の第五世代複合システムにより、これまで以上に精度と信頼性に優れた製造プロセスを構築することができます。

同社の従来の3D複合プリンターと比べて2倍の製造速度と約2倍の製造サイズを誇ります。

FX10は製造現場の現状と問題点を考慮し、以下の点を改善するよう設計されています。

●部品のコストを削減し、作業時間を大幅に短縮する

●生産量を増やしつつ、運用コストを削減

●安全性のあるクラウドベースの在庫管理システムによる、物理的在庫の削減

●要求されるスペアパーツ製造と生産ラインの維持

高い耐久性をもちながらも工作精度と加工速度を両立したFX10には、レーザー測定装置や自己診断システムが組み込まれ、シンプルな操作系でありながら高機能を実現しています。

FX10の技術的特徴は以下の通りです。

●加熱チャンバーとプリントベッドによる大型造形に対応(60℃までの温度で最大で375mm×300mm×300mmの造形ボリューム)

●連続ファイバー強化CFRプロセス(特許取得済み)により、機械加工金属に代用できるだけの強度を持った複合材料パーツをプリント可能

●精度が高く高速なプリント速度(当社のX7の2倍の速度)

●レーザーマイクロメーターによるプリント中のパーツスキャニングにより、品質保証と精度の校正を実現

●搭載予定のビジョンモジュールシステムにより、プリンターの正常性と性能を評価し最適化を行う

●シンプルなインターフェース、連続プリント用のスプール(印刷データの一時保存)切り替えやプリンターの校正などの機能を自動化した、作業者にフレンドリーな優れたプリント環境

●容易に交換可能なシステムコンポーネントにより、プリントモードや対応マテリアルを追加できるモジュラー式プリントシステムを採用

●マテリアルチャンバーに、個別にシーリングされた最大4個の800ccスプールを収納できるストレージベイを内蔵

●拡張性の高いシステムコンポーネントにより、将来の新たな印刷機能にアップグレードすることが容易

このように、FX10は新たな機能を備えた強力な3D複合プリンターといえますが、マークフォージド社は以前から販売されているX7の生産も継続していくとアナウンスしています。

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